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2009年01月11日

スカイハイ 高橋ツトム

高橋ツトムの代表作の一つだろう。
スカイハイ全2巻、新章全4巻はオムニバス形式。もう一つ全2巻の「カルマ」編がある。
個人的に一番心動かされたのは「カルマ」。これはほんとにお勧め。

ドラマ化もされたので知名度は高いかと思う。
輪廻転生をもとに、不慮の事故や殺された人が死後にたどり着く門。そこで現世をさまようか、生まれ変わるか、人を一人呪い殺すか、という3つの選択を迫られる。呪い殺せば魂は地獄に落ちる。この選択にまつわるそれぞれの深いドラマが展開されている。
新章の最期に高橋ツトムは「ある事件」に対する怒りがこの作品を描き始めたきっかけだったと述べている。
全2巻の方は確かに暗いテーマが多く、恨みの連鎖が中心。新章は感動できる・救いのある話が若干多いので、初めて読む人はこちらからはじめたほうが入りやすいかもしれない。

さて、俺の一番のお気に入りのカルマだが、これは最も宗教的な色が濃い。
戦時に日本の敗戦を予知し、実の親に生きたまま家ごと焼き殺された「加藤イマル」。彼は加藤の家系を断つまで地獄で呪い続けている。
その加藤の血を継ぐ最期の少女「高丸マイ」が主人公。彼女と母「城丸あやめ」との絆、そして自らの生い立ちと運命を知ってなお「救おう」と戦い続けるマイの心の動き、覚悟、そして行動は胸を打つ。
門番イズコの「これだけの心を持った娘なのにこの運命、人間とはそこまで儚いのか」というセリフが個人的には非常に印象に残っている。

輪廻、死後の世界をテーマとしているため宗教的要素は多分に含まれるが、特に特定の宗教に依存しているわけではない。
むしろ全体的に見れば社会に対して問題提起している作品ともとれると思う。
非常に考えさせられる良作だ。

勝手に評価
笑える     ☆☆☆☆☆
泣ける     ★★★★★
ためになる  ★★★★☆
鬱になる  ★★★★☆
考えさせられる ★★★★★
インパクト  ★★★★★



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posted by tmin at 07:15 | Comment(0) | スカイハイ 高橋ツトム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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