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2011年01月30日

特攻の島 2巻

やっとやっとやっとやっとやーーーーーーーーーーっときました第2巻。

1巻から時を置くこと5年。もはや途中放棄されたのかと思って半ば諦めかけていたところ。

「わずか六十余年前、戦争は日常だった。」
大東亜戦争後期、窮地に陥った日本の戦局を打破するために開発された「人間魚雷、回天」
この2巻では、ついにその開発者の一人だった仁科中尉を含む第一陣、菊水隊が出撃となる。
神風特攻隊による体当たり攻撃開始から遅れはしたものの、「一度出撃したら生還を期せない」このただ魚雷を改造しただけの人間魚雷に、当時の10代の若者たちを載せて・・・

一度目の菊水隊、出撃に当たっての仁科の決意・行動・言葉も重いが、注目すべきはその後の軍の動向と、第二陣、金剛隊への出撃命令。ここにいたり、当時の日本軍の愚かしいとも言える強硬姿勢がなんともいえす歯がゆく、苦しい。
泊地襲撃を目的とした菊水隊、予定された12機の回天のうち、「出撃できた」ものはわずか5機。
そして戰果は潜水艦の危険回避のため目指することかなわず、爆撃音の確認のみ。
これにより、菊水隊の戰果は「5機出撃、全て命中」とされ、中央からの期待は大きくなり、回天隊は大幅に増強される。

しかし第2陣、金剛隊出撃に際し下された命令は、「第一陣と同じく泊地襲撃」。
開発者であり、第一陣にて散った仁科の言葉とも反する命令だ。回天の存在は第一陣の攻撃により敵の知るところとなり、泊地は厳重に警戒されることになろうことは容易に予想できたはずなのに・・・
命令を下された第2陣の隊員たちの葛藤。「死ぬのは怖くないが犬死は勘弁してくれ」「死ぬ意味をくれ」

戰時の日本の価値観、狂気的な強硬策、絶対服従の理不尽な命令と従わざるを得ない若者たちの葛藤、「非国民」という差別。

まるでリアルな映画を見たかのような印象を受けた。衝撃はかなり強い。
しかし、裏を返せば、現代日本にも形を変えてこのような考え、弾圧、危険な思い込み・・・共通するものは多く残っているようにも感じる。
リアルに戦争を知りたい方には非常におすすめ。

読み終わってよくよく考えると、俺が個人的に抱いた印象としては映画「硫黄島からの手紙」と非常に似たものだったように感じる。あの映画になにか感じるものがあった方も読んでみるといいかもしれない。
あぁ、まだ未完です。はい。 Amazonコミック新刊情報
posted by tmin at 21:30 | Comment(1) | TrackBack(0) | 特攻の島 佐藤秀峰 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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2009年01月17日

特攻の島 佐藤秀峰

ブラックジャックによろし」の佐藤秀峰の歴史物。

太平洋戦争末期、航空隊予科練の生徒渡辺は「生還を期さない兵器」への搭乗員を募った際に他のものと同様に希望し、100人の定員の中に選ばれることとなる。
その搭乗訓練のために向かった島で、彼は人間魚雷「回天」と開発者仁科中尉に出会う。
魚雷を改造し人間の搭乗を可能にし、操作できる魚雷として敵艦に体当たりをかける、これが生還確率0%の鉄の棺桶「回天」。
「天を回して日本を窮地から救う、ゆえに回天」仁科とともに開発に携わり、その過程の自己で命を落とした黒木大尉はそう名づけた。

渡辺は、自らの命を計算に入れない作戦を立てた黒木を不思議に思い、この兵器を開発した気持ちを尋ねる。
仁科はそれに応え、徐々に開発にまつわるエピソード、そして自らの思いと迷いを渡辺に伝えていく。
渡辺が出した答えは「俺の人生を俺の物にするため、ここで命を燃やす」

生と死を同列に見て、哲学的に「生きる意味」を模索しようとするアプローチは「ブラックジャックによろしく」のがん医療編に通じる物がある。ただ舞台が戦争末期ということで、異常にも感じる緊張感と密度がある。

2006年に第1巻が発売されてのち、まだ2巻の情報がない。。。
続きが気になる作品ではあるが、連載は続いているんだろうか?

勝手に評価
笑える     ☆☆☆☆☆
泣ける     ★★★★☆
ためになる  ★★★★☆
鬱になる  ★★★★★
考えさせられる ★★★★★


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posted by tmin at 17:12 | Comment(0) | 特攻の島 佐藤秀峰 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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