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2009年03月13日

H2 あだち充

あだち充の野球もの。タッチで大ヒットを収めた後、別のテーマの作品が続いていたが野球ものはやっぱり得意そうな感じだ。
これも結構古いのだが、タッチのころは画が完成されていない印象があるのに対し(それでも充分うまいのだが)、このH2のころはもう画としては完全に完成されていて、第一話から最後まで全く違和感なく読める。
しかし、不朽の名作タッチに対しては、ストーリー的に重みが足りないのも確か。
単純に野球漫画としてみればかなりの傑作に入ると思うし、最初から最後まで軽い感じで読めて、かつ爽やかな後味。

主人公は千川高校のピッチャー・国見比呂と明和一高の4番・橘英雄。そして千川高校の野球部マネージャー古賀春華と英雄の彼女・雨宮ひかり 。この4人を中心とした青春グラフィティ的な作品。
比呂は中学時代肩を壊したため、バッテリーを組んでいたが同じく腰を壊した野田とともに、未練を残さないよう野球部のない千川高校に進む。対し比呂の親友であり、ライバルだった英雄は、同じく比呂の幼なじみで自分の彼女のひかりとともに野球の名門、明和一高へ。
しかし野球への思いを断ち切るために選んだはずの千川には野球愛好会があり、そこにはマネージャーとしての春華の姿もあった。
サッカー部に入った比呂だったが、愛好会の練習試合において野球をバカにするサッカー部の態度に我慢ならず、その場でサッカー部を退部。水泳部に入っていてその試合を観戦していた野田とともに愛好会側に助っ人として入る。
その後、「必ず壊れる」といわれた比呂の肩も、野田の腰の故障も誤診だったことが分かり、愛好会を部に昇格させるため、甲子園を目指すため、そしてライバル英雄との再戦を目指して活動を始める。

英雄・ひかり・比呂・春華の4人の微妙な関係もこの作品の大きなテーマ。
以前ひかりと英雄の仲をとりもった比呂。しかしその後の成長とともに互いを男として、女として意識するようになってしまった比呂とひかり。そして比呂に好意を持つ春華。
比呂自身も春華に好意を持ってはいるが、ひかりへの想いもあり、自身の本当の気持ちが分からない迷いがあるようなもどかしい感じ。どこからが恋愛感情かわからないような微妙な感じは、皆思春期に経験があることだろう。そんな微妙でもどかしい感覚を爽やかに描いている。

冒頭でタッチと比べてしまったが、このように野球をテーマにしながらも、作者がえがきたかった風景がかなり違っていると思う。
全話通してズンとくるような重いエピソードはなく(強いていえば校長が野球部設立に反対していた理由くらいか)、割とありふれた高校生の日常風景と、スポーツとしての高校野球をきっちり描いた感じ。
なので(個人的には物足りない感じだったが)普通にスポーツものとして楽しんで読める作品になっていると思う。
そして野球のプレイシーンはさすが!という感じ。
画を重視する方には「あだち充の野球漫画」としてはこのH2の方がおすすめ。

勝手に評価
笑える     ★★★☆☆
泣ける     ★★☆☆☆
ためになる  ★★☆☆☆
鬱になる  ☆☆☆☆☆
考えさせられる ★★☆☆☆
インパクト  ★★★☆☆

アニメ化されてるのでアニメOPを2つ

http://www.youtube.com/watch?v=b09PNgh3KnM


http://www.youtube.com/watch?v=8ZqqH6pilGc


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posted by tmin at 07:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | H2 あだち充 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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