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2009年04月12日

オーバーレブ! 山口かつみ

山口かつみ作の走り屋もの。画柄も割と入りやすいと思う。
といっても主人公は女の子で、連載当初は免許取り立てのド素人。峠での色んな出会いを通じて成長してくストーリーで、肩肘貼らずに読める。車好きにはかなりお勧めしたい作品。

主人公志濃涼子。卒業を間近に控えた高校生。
元陸上部だったが、アキレス腱断裂でインターハイの夢が断たれて以来、情熱を傾けるものがなく、ただ漫然と過ごしていた。ある日級友のトオルに連れていかれた峠で走るトオルの兄・タカオと女性ドライバー・佐和子の走る姿に魅せられる。
涼子が選んだ車は、解体屋に置いてあったAW11MR2。免許をとり、車のことは何も分からないままMR2に乗り始めた涼子は、峠での様々な出会い・出来事を通して走り屋としても、人間的にも成長していく。

ストーリーの中心となるのは涼子(AW11)、佐和子(S13→S14シルビア)、アイカ(EG6シビック)、沙璃(プジョー106ラリー)と、女性たち。特にチームを組んでるわけではないが、よくつるんでて一緒に走りに行ったりもするという、(当時)ありがちな走り屋な感じで、わりと軽く入っていける。
特に前半は、他の走り屋系漫画にありがちなマニアック過ぎる薀蓄や、ありえないだろというようなテクニックの披露は非常に少なく、むしろ作者の車好きな感じが非常に伝わってくる感じだ。
涼子が徐々に才能を開花させていくにしたがって、まるっきり等身大な感じで楽しめるものではなくなっていくが、それでもこの手の作品の中ではかなり親近感を持って読める作品だろう。

個人的にはアイカが一番好き。物心ついたときからのスピード狂。しかし過去に事故を起こした経験があり、額の傷をバンダナで隠している。この事故のとき、仲間に裏切られた経験から人と距離を取りすぎるきらいがある。
徐々に心を開いてはいくものの、やはりどこか引いた感じがある。
しかし事故の怖さ、公道を攻めるリスクを一番理解し、実感しているのが彼女。
故にときに厳しすぎる意見も出すが、それはリスクを考えてのことであり、安全への意識の現れである。
彼女がシビックレースに出場したエピソードで、プライベーターとして、仲間の助けを得ながら準決勝でワークスマシンと互角に戦うシーンはシビレた。

連載開始時は走り屋は一大ブームだったが(頭文字Dのブレイク時期くらい)、後半は世間ではスポーツカーブームが去りつつある中、子の作品も徐々にテンションが落ちて行ってしまう。それでもその中で、事故による峠閉鎖など、問題提起するようなエピソードを盛り込むなど、当時の現状を知る者には少なからず感じ取るものがあるかと思う。

ナニワトモアレとはまた違った感覚で、わりと親近感を持って楽しめる作品。当時の峠事情を知るものにはたまらない作品だと思う。

勝手に評価
笑える     ★★★☆☆
泣ける     ★★☆☆☆
ためになる  ★★★☆☆
鬱になる  ★★★☆☆
考えさせられる ★★★☆☆
インパクト  ★★★☆☆


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