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2009年07月04日

ろくでなしBLUES 森田まさのり

惜しまれながら〜死んでいく〜 英雄に憧れ〜♪

作品随所にTHE BLUE HEARTSの歌詞が出てきますね。
上のは「英雄に憧れて」。ヒロトが大尊にタイマン挑んで締め落とされそうになっても根性で立ち上がったシーンでバックで使われてたんだよねー。あのエピソードはよかった。
20090704073628.jpgネットで見つからなかったので携帯のクソ画像だけど。スキャナーがあれば・・・OTL
あ、ヒロトは甲本ヒロトがモデルになってます。

THE BLUE HEARTS 英雄に憧れて

http://www.youtube.com/watch?v=YonlfNGOGc8
もうブルーハーツ世代の俺にとってはたまらないですね。

森田まさのりの出世作で大ヒット。
ちょうど俺が中学・高校のころに連載中だったこともあって非常にハマった。ま、俺はごく普通の学生だったけどw

基本的に不良ものなんだけど、当時他誌で連載されてた「特攻の拓」やら「BADBOYS」やら「カメレオン」みたいな暴走族ものみたく普通の学生生活からかけ離れたものじゃなく、結構身近に感じられるものだと思う。
連載初期は劇画調な絵柄だけど徐々に今のべしゃり暮らしと同じくらいの画になってくから。あぁ、だけど女の子の髪型に時代を感じざるを得ないなw

バカだけど優しくて、そんで強い主人公、前田大尊が主人公。なんだかんだで帝拳高校トップみたいなポジションなんだけど、番張ってるとかそういう堅苦しい感じじゃなく、彼を中心に悪ガキ達が色んな騒動起こしたり、何気ない日常も描かれるし、将来に対する悩み・迷いも描かれるし。まぁ、作品のテーマ上、抗争は結構あるし、それがメインではあるんだけど。
そういう意味では「今日から俺は」以上「湘南純愛組」未満って感じかなぁ。
大尊もプロボクサー目指してるんだけど、いつその道に入るかってことで結構悩んだりしてた。
b0e29a50.jpg個人的に一番好きだったキャラ、海老原。通称マーシー。
こいつはBLUE HEARTSのマーシーがモデルね。
過去の経験からトップに憎しみを抱いてて、大尊を潰そうとする。
でもタイマン勝負で誤解は解け、その後は一緒につるむことになる。
バンダナはその過去の事件の時にカッターで切られた傷を隠してるのね。
後にその因縁の相手、西沢にハメられながらもこいつを倒し、過去にケリをつける。

images.jpegもう一人、お気に入り原田成吉。元プロボクサー。
網膜剥離でプロへの道を諦め、投げやりになってたけど大尊のお陰で吹っ切ってアメリカで手術を受けて復帰。以降大尊の目標でありライバル。最終回ではプロになった大尊と成吉のタイトルマッチが始まるシーンで終わる。
一緒に映ってるのは真白。成吉と互いに想いを抱きながらも素直になれないが、これも大尊のお陰で気持ちに素直に行動をおこすことになる。

こう書くと大尊がすごいお節介な感じがするけど、単純に仲間想いで、単純に行動を起こすのね。だからその解決の仕方もけっこうメチャクチャで、とりあえず勝負だ!とかそんな感じの力技ばっかり。かっこよく言えば拳で語るって奴?まぁ、大尊本人は頭悪くて単純で、でも仲間想いってキャラだから。

俺的に抗争なエピソードは四天王・葛西編が一番よかったし、印象に残ってる。大尊初めての完敗。割り切ったつもりでも結局悔しさが拭いきれない葛藤。
それを振り切るとこは「一番かっこよかった頃」ってエピソードに描かれてる。シビレた。

葛西は葛西で過去に仲間を失った敗北の経験から勝ちつづけないといけないプレッシャーに悩まされ、止まれない、けど誰かに止めてほしいという葛藤。ここは「回遊魚の生態」ってエピソードで水族館のシーンで描かれる。
ここに限らずこういうキャラの内面を描くのがうまいのはもうこの作品の中盤くらいから最高にうまくなってる。後の作品、Rookiesやべしゃり暮らしでも生かされてるし、べしゃり暮らしにおいてはもうそれがメインな感じだけど。
べしゃり暮らし 森田まさのり


もうね、印象に残ってるエピソードは一記事でかけるもんじゃないですね。
んでも、これだけは外せない、一番の感動シーンはやっぱり輪島の卒業式の答辞。

俺はとうとうこの学校で6度目の春を迎えた。21にもなりゃいいオヤジだ。
どのツラ下げて学校来てんのか自分でも見てみたいぜ。
(ここで先生たちは青ざめ、生徒からは失笑。でもここからが最高!!!)

けどやめたいなんて思った事は一度もない。おれは学校が好きだった。
荒んでいた時期もあった…愚連隊と化した応援団を率いて派手に暴れまくった事もあった。
しかし道を踏み外しそうになる度多くの仲間に支えられ俺は立ち直ってきた。
友達や先生や家族…今まで出会った全ての人々に感謝したい。人生に悔いを残すな。
だから精一杯やるだけの事はやれ。
他人に頼ってばかりじゃいけないが必ずどこかに信じ合える仲間がいる。
大いに助けあって生きろ。
おれはこの六年間で人間として何よりも大きな事を学んだ。
年くった分出遅れたなんて思っちゃいない。
ここで得た物を今後の人生にいかに活かすかだ。
おれの尊敬する奴が世界チャンピオンになる頃、俺は世界一の建設王になってるだろう。
我が栄光の帝拳高校は永久に不滅だ。


輪島は応援団の団長で、もともとボクシング部と抗争関係にあったんだけど、大尊のおかげでわだかまりもなくなって、その後は仲間の一人としてやんちゃながらも充実した高校生活を送れたんですね。留年しまくって高校生にして二十を越えてしまったというw
そんな彼の高校生活への想いがこの答辞に集約されてるんですよ。もう読んでて涙涙。

全42巻と長いが故に、その間に結構時代が変わっちゃって、連載当初俗に不良と呼ばれる人たちははこういう感じが多かったんだけど、そのトレンドが後半には結構変わっちゃってるんですよね。そのため後期はちょっと失速した感じがする。だから最後のエピソード、サリー編はなんとなく迫力に欠ける印象を受ける。それでも秀逸ではあるんだけど。
だから、この作品はこの作品なりの魅力全開なんだけど、あの辺でキリつけて次のRookiesを始めたのは時代の移り変わり的に仕方ないことだし、正解だったと思うなぁ。
でも今読んでも懐かしさとともに、まだ感動できるし、笑えるし、熱くなれるし、いい作品です。今は文庫版も出てるしね。

笑える     ★★★★☆
泣ける     ★★★★☆
ためになる  ★★☆☆☆
鬱になる  ★☆☆☆☆
考えさせられる ★★★☆☆
インパクト  ★★★★☆

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