QLOOKアクセス解析
最近の記事

2009年07月17日

GTO 藤沢とおる

そしてこちらも久々に読破。
湘南純愛組!の鬼塚が先生になるっていう。

最近マガジン本誌でSYONAN 14DAYSってことで再連載してますが、こちらは今のとこ良くも悪くも変わってないなぁという印象。まぁ、こちらは今のとこ始まったばかりで、今後の展開次第なので。期待はしてますが!

この作品も思い入れが深い。連載当時大学→社会人だった俺は、様々な岐路に立ち、行き詰まったことも多かった。その頃、少なからず影響を受けた作品の一つがこれだった。
そういえば、当時は「クニミツの政」「Rookies」等、少年誌にも社会派的な漫画が目立ったように思う。青年誌でも「クロサギ」「ブラックジャックによろしく」等々、なんか社会に疑問を持ったり、問題提起したり、考えさせる作品が多かった。もしかしたら当時の俺がそういう「刺激」を求めていたためにこういう作品が「俺にとって」目立っただけなのかもしれないが、それでもこれらの作品達によって、もはや漫画はタダの「娯楽」ではなく、「何か」を教えてくれたり、気づかせてくれる大切な存在になった。

ドラマ化もされたが、こちらは見ていません。前にも何度か触れてるけど、「ドラマ」では「漫画」の世界観をそのまま表現することは難しく、むしろ原作のイメージを壊してしまうことがままあるので。この作品を「ドラマ」で表現はできないだろうと思ったので見ませんでした。もちろん、中には原作以上の出来のドラマがあるとは思いますが。

あの「純愛組」の鬼塚が先生ということで、やることなすことメチャクチャなんだけど、その中にたくさん「大切なもの」が表現されていると思う。生徒より問題児で、生徒より頭が悪くて、生徒より貧乏だったりするんだけど。
漫画なので、やっぱり設定や行動には現実離れしたものはたくさんあるけど、それでも中心に表現されているのはすごく現実に問題提起する形になっていると感じる。

印象に残ったエピソードって言うと、これまた多々あって。
Scan10071.JPG上原と吉川の恋愛は「純愛組」の塚井と伊藤のSlowLoveを思いださせるような感じでほんわかと。

繭との腕相撲100人抜きとか、最後の校長と「天使」のエピソードとか、勅使河原のもよかったんだけど、俺個人的には雅と麗美がよく印象に残ったかなー。
雅は家庭事情にずっと不満を持っていて、「仮面家族」が不満だった。
Scan10029.JPGそんなのもこの鬼塚は力技で解決。
元2年4組の「担任外し」のきっかけになったのも雅で、ここもここで繊細な感情と意地と、罪の意識と、そんな複雑な感情を一気に、綺麗に描いてくれてた。
GTO24 Scan10017.JPG感情入れて読むと、泣けるほどいいクラスです。本当に。

でも一番好きで、一番強く印象に残ったのは神崎麗美でした。前半っつーか8巻からなんで全体の中ではかなり前の方なんだけど。
IQ200の超天才児。でもそれゆえにずっと「特別」扱いされ続けて、その孤独感とかつて担任教師から受けた「裏切り」のために心を閉ざしつづけてきた彼女。
GTO_07_144.jpgこういうセリフは、こういう思いを持ったことがある人にはたまらないと思う。
GTO08_028.JPGその「恩師」との再会。
この時のセリフ、なぜフランス語のみで和訳もないのかと思ってましたが
je ne te pardonnerais jamais tu lasoublie peut-etre!
..決して許されない 忘れたの?
ce que tu mas dit ce jour-ia
前に言った事
ton pere est de leprouvette au frigorigene
あなたは冷凍庫の試験官から生まれた子供なの
quelle lache,toi!
臆病者!!

ってことだそうで。あぁ。ここで和訳しちゃうとネタバレしちゃうってことだったんですね。後に雅とこじれたときに色々明らかになりますが。

GTO08_066.jpgで、それにこだわってた麗美のための課外授業でバイクでエアー決めて泣かせちゃう。
この場面で初めて彼女は感情を思いっきり表現することが出きるようになる。
まぁ、この前の飛び降りしようとしたときもちょっと本心のぞかせてはいましたが。
106.jpgもうね、こんなこと言われて
153.jpgこんなことされちゃったら・・・メロメロですよ!!
普段はわりと飄々としててどこまで本気かわからないようなキャラですけど。でもそこもいい!!

雅とこじれて、自分の出生(精子バンクのこと)バラされて、死ぬことを決め、雅へ復讐するために盗撮画像のサイト公開して・・・ってとこはもう何度読んでもすごい緊迫感。
同時進行する雅、麗美、そして勅使河原と冬月のそれぞれの危機。
結局サーバーに入れてたのが雅とトロ子と麗美の3人が仲良く遊んでる小さい頃の写真一枚だけってのも泣かせるし、鬼塚が麗美を救出に行く途中の麗美の一言一言、そしてやっと発見169.jpg
このあとの「これからはもう大丈夫」ってセリフ、全てが最高だった。
ここが印象強すぎて、逆にこの後に続くエピソードがちょっと「足りない」ように感じてしまったわけだが。

「こんなふうに生きれたら」って、これは今でも読み返すと感じる。
学生も、社会人も、それぞれの立場でそれぞれが抱く悩みや迷いやいろんな感情が、(漫画として誇張されてはいるけど)すごく深く描かれていて、共感できるとこ、憧れるとこが非常に多い名作だと思う。

このころ、教育も、政治も、社会も、結構大きく変わった時期で、「漫画」という表現方法でそれらの問題に警鐘が鳴らされたように感じる。その影響力が当時の社会にどれほどあったのかは分からないけど、少なくとも俺は大きく感銘を受けた。
今、この時代にもう一度連載が始まったことが大きな意味を持つように、再連載の今後にも期待したい。
「漫画」は大きな影響力を持つ表現になっているのだから。

勝手に評価
笑える     ★★★★★
泣ける     ★★★★★
ためになる  ★★★★★
鬱になる  ★★☆☆☆
考えさせられる ★★★★★
インパクト  ★★★★★

Amazonコミック新刊情報
posted by tmin at 22:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | GTO 藤沢とおる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。